ケアマネ試験対策

ケアマネ試験対策 認知症編②

認知症の病態

アルツハイマー認知症

アルツハイマー病により引き起こさせる。主症状となる記憶障害は、初期から表れる。主にエピソード記憶の障害が中心で、近時記憶の障害が著しい。病識に乏しく、見当識障害、注意障害、実行機能障害、失認、失行なども現れる。BPSDを引き起こしやすく、進行すると身体機能が低下していく。

 

○血管性認知症

脳梗塞脳出血などで大脳白質の病変により起こるものが多い。認知反応が遅くなり、アパシーうつ状態が引き起こされる。大脳基底核に病変があると、パーキンソン症状などの運動障害を伴う。構音障害や嚥下障害も比較的早期からみられる。

 

レビー小体型認知症

αシヌクレイン(レビー小体)というたんぱくが、大脳のほか、脳幹部や末梢神経にも広く異常沈着することにより起こる。レム睡眠行動障害うつ嗅覚低下、現実的で詳細な内容の幻視、パーキンソン症状などの特徴的な症状が早期から現れる。全般的に認知機能が低下するが、記憶障害はアルツハイマー認知症よりは軽いことが多い。起立性低血圧、血圧の変動、失神、便秘などの自律神経症は高い確率でみられ、失神などでいきなり転倒することもある。改善、悪化と変動しながらも徐々に進行する。

 

○前頭側頭型認知症

脳の前頭葉と側頭葉が集中的に委縮することに特徴があり、前頭葉、側頭葉の障害に関連した症状が現れる。初期から病識を欠き、記憶は比較的保たれるものの、他人の気持ちの理解や共感ができなくなる。反社会的な衝動的行動、同じ行動を繰り返すこと(常同行動)があり、なげやりな態度、人を馬鹿にした態度、無頓着、無関心、自発性欠如、失語などもみられる。徐々に進行し、活動性が低下していく。

 

しっかりと覚えましょう(^▽^)/