ケアマネ試験対策 面接における実践原則編
面接における実践
○個別化
問題を整理することは必要だが、それはクライアントを分類することではない。個別化とは、相談の過程への参加のしかたや範囲など、またサービスの種類や提供方法をクライエントの個別のニーズに合わせて対応することである。
○意図的な感情表出への配慮
感情もその人の語る事実であり、クライエントが自由に感情を表現できるように意図的に機会を与える。
○非審判的な態度
援助者の価値観から、クライエントを一方的に評価してはならない。クライエントやその家族、関係者の意見や行動を事実として受け止め、批判や賛同など一方的な評価をしない。
○受容と共感
受容とは、相手の人格を尊重し、感情的な面も含めて、クライエントのあるがままの姿を受け入れることである。また、共感はクライエントへの理解や共感を自分の言葉や態度で伝えることである。
○統制された情緒的関与
援助者の共感的理解を言語化・非言語的手段でクライエントに伝える一方で、クライエントの怒りや敵意、悲しみなどの感情に巻き込まれないように自分の感情を意識的にコントロールする。
○自己決定の支援
クライエントが誤りのない自己決定ができるように手段を尽くして十分な説明などを行い、その決定を支援する。
○秘密の保持
クライエントに関する情報(面接でのやりとり、会議などで得られた情報、援助者自身が観察して感じたことがら、本人や家族の表情など)をクライエントの許可なく外部に漏らしてはいけない。夫婦、親子の間でも独立した個人として対処する。
○専門職としての援助
常に専門的援助者としての姿勢を保つ。個人的な興味や感情を交えずに面接を進める。